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ピーチ・アビエーションの口コミ・評判・感想

■ピーチ・アビエーション(Peach Aviation株式会社:MM)
日本初の本格的な格安航空会社LCCがピーチ・アビエーションPeachです。ANA系列のLCCで、当初は香港の投資ファンドなども出資していましたが、2017年にANAの連結子会社となりました。

就航開始は2012年3月。関西を拠点に札幌(新千歳)、福岡に路線を開設したのが最初です。その後、長崎、鹿児島、那覇、仙台、新石垣、成田、ソウル(仁川)、香港、台北(桃園)、高雄など、日本やアジア各地に路線を展開しています。

関西空港を最大の拠点とし、那覇、仙台、新千歳も拠点化しています。2019年にバニラエアと経営統合し、成田も拠点としました。新型コロナ禍以降は、国内線を積極的に増やしています。

【関連項目】

ピーチ・アビエーションPeachとは?

ピーチ・アビエーションは、日本で最初の本格的LCCです。スカイマークなどこれまでの格安系の新興航空会社と違い、預け手荷物や座席指定を別料金にして、海外LCC型の料金システムを採用しました。コンセプトは「空飛ぶ電車」。レギュラー運賃で関西−札幌が4,780円〜という設定でスタートし、圧倒的に安い運賃で利用者を驚かせました。

座席指定や預け手荷物が別料金などは、これまでの日本の航空会社にはなかった仕組みですが、海外LCCに比べればわかりやすい設定です。自分の旅行スタイルにあわせて選択すればよいでしょう。

就航以来、比較的安定した運航を続けており、新規参入LCCの中ではもっとも好成績を残している会社です。2016年度に累積赤字を一掃、以後、新型コロナウイルスの影響を受けるまで黒字経営を続けてきました。

一方で、2014年に機長不足が発覚し大量欠航。さらに那覇空港での海面異常接近事件も起こすなど、トラブルを何度か起こしています。

画像:ピーチ・アビエーションウェブサイトより

ターミナルに注意!

ピーチ利用時の注意点としては、関西空港の使用ターミナルが「ターミナル2(第2ターミナル)」であること。いわゆる「LCC専用ターミナル」を使用しています。第2ターミナルへは、エアロプラザから無料シャトルバスで約10分かかります。

鉄道で関西空港駅に着いた場合は、改札を出て「右」の建物のエアロプラザに入り、エスカレータで1階に降ります。他の航空会社が入る従来の旅客ターミナルビルではありません。鉄道到着から第2ターミナル到着まで20分は見ておく必要があります。

成田空港は第1ターミナルを使用しています。LCC用の第3ターミナルではありませんのでご注意ください。

那覇空港でも、かつてはLCC専用ターミナルを利用してきましたが、2019年3月18日に新ターミナルに移転しました。他の航空会社と同様、ゆいレールから直接アクセスできるようになっています。

関西空港以外は、大手航空会社と同じターミナルビルに手続き場があります。

ピーチPeachの口コミ・評判・感想まとめ

  • 就航当初は激安だったが、最近はそれほどでもない。
  • 新幹線のほうが安いことも多い。
  • 週末の値段は高い。
  • 新造機だけなので安心して乗れそう。
  • 座席は予想通り狭かったが、我慢できるレベル。ただし窓際からトイレに行ったりするのはやめた方が良い。
  • 最近は汚れてきた。
  • 他のLCCに比べると信頼感は高い。遅延も少ないし、欠航もあまりない。
  • 機長不足とか不安。
  • 持ち込み手荷物のチェックはかつては甘かったが、最近は厳しくなっている。サイズや重量を量られることもある。
  • 欠航は搭乗率の悪い便が優先かも。逆にいうと、満席便は欠航の心配は少ない。
  • 機内食はいまひとつ。たまに驚く企画の機内食が出るが。
  • 客室乗務員の英語がひどい。
  • 関西空港のLCCターミナルに行くのは面倒くさいし、思ったより時間がかかるので注意。
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ピーチPeachの運賃・料金制度

ピーチ航空Peachは、変動型運賃制度を設定していて、「普通運賃」と呼べるものがありません。最安値運賃が大手航空会社の普通運賃の90%オフ程度の設定ですが、閑散期の平日などに限られます。週末運賃は高くなりますが、それでも大手の普通運賃に比べれば半額程度です。

運賃制度は、最安値の「シンプルピーチ」と、座席指定と預け手荷物などがついた「バリューピーチ」、手荷物が2つまで持ち込める「プライムピーチ」の3種類となっています。

「シンプルピーチ」は座席指定や預け手荷物が別料金で、予約変更も有料ですが、そのぶん激安です。「バリューピーチ」は、座席指定も無料ですし、預け手荷物も1つまで無料。予約変更もインターネットなら無料で可能です。使い勝手がいいぶん、「シンプルピーチ」より2〜4割ほど高めの値段になっています。「プライムピーチ」は、さらに手荷物が2つまで預けられますが、「バリューピーチ」より2~3割高めの値段です。

「シンプルピーチ」で予約した場合、座席指定を望むなら、指定料金が数百円〜千円程度かかります。座席指定の分類を簡単に書くと、「ファストシート」が1列目、「スマートシート」が2列目から5列目と、非常口座席(12列、13列目)、「プレジャーシート」が6列目から11列目の全ての座席と、14列目から30列目の窓側の座席です。「スタンダードシート」がそれ以外です。「バリューピーチ」で予約した場合は、スタンダードシートとプレジャーシートが指定無料、「プライムピーチ」で予約した場合、さらにスマートシートが指定無料です。

機内サービスも原則有料です。ドリンクや食事、アメニティ(ブランケット・アイマスク・スリッパ・イヤホンなど)、毛布などが用意されます。

なお、どんなチケットであっても「支払手数料」が最低600円別途かかります。これは、決済に伴い発生する手数料で、クレジットカードの決済料に相当するようです。「なぜカネ払うのにカネが要るねん!?」という突っ込みを受けまくっている手数料ですが、同様の例は海外のライアンエアーなどにありますし、名目は違ってもジェットスター・ジャパンなどでも徴収しています。ピーチポイントを使うと支払手数料は210円分(210ポイント)となり、常連客はポイントを使うと安く済ませられます。

シンプルピーチ(最安値運賃)
最も安い運賃です。座席指定、手荷物預け、予約変更など、ほとんどのオプションが有料です。
バリューピーチ
座席指定、手荷物預け(1つまで)、予約変更が無料の運賃です。
プライムピーチ
座席指定、手荷物預け(2つまで)、予約変更が無料の運賃です。
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ピーチPeachの手数料

新規予約手数料
インターネット以外で予約した場合にかかる手数料。電話予約が1,700円、空港カウンターが2,800円。
支払手数料
決済に伴い発生する手数料。旅客全員が利用区間ごとに必要。クレジットカードの場合は600円。コンビニ支払の場合は670円。
変更手数料
乗る便を変更した場合の手数料。3,300円。変更可能な運賃でインターネットを利用して手続きすれば無料。電話は1,100円増し、カウンターは2,200円増し。運賃種別の変更は2,200円。
取消手数料
いわゆるキャンセル料。取消可能な運賃の場合で1,100円。
座席指定料金(スタンダードシート)
590-690円。バリューピーチ、プライムピーチは無料。電話・カウンターでは890-1,070円。
プレジャーシート料金
6~11列目と、14~30列目の窓側。690-890円。バリューピーチ、プライムピーチは無料。電話・カウンターでは990-1,240円。
スマートシート料金
2~5列目と非常口座席。890-1,200円。電話・カウンターでは1,190-1,560円。
ファストシート料金
最前列のシート。1,390-2,400円。電話・カウンターでは1,690-2,760円。
スペースシートオプション
予約便に一定の空席があれば、自分の座席の隣の空席を自分の座席として確保できる。2,000-3,000円。空港でのみ受け付け。
受託手荷物料金
1個につき20キロまで、3辺の和が203cmまで。1個につき1,800円〜4,900円。バリューピーチ運賃の場合は、1個無料。プライムプラス運賃は2個無料。当日空港受付の場合は、1個につき2,900円〜7,900円。価格は「ゾーン」により異なります。国内線が最低料金で、国際線は搭乗距離が長くなるほど高くなります。
重量超過料金
20キロ超32キロ以下の手荷物1個につき1,700円〜4,800円(空港で当日の場合)。
スポーツ用品料金
1個につき3,300円〜9,300円(空港で当日の場合)

上記の手数料は、特記ある場合を除き、インターネットを利用した場合の金額です。電話や空港カウンターでは、さらに高額になります。

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ピーチの手数料対策

就航当初は、受託手荷物ひとつあたり1,050円、当日空港で重量超過が判明しても2,100円と、穏やかな「追加料金」設定でした。それが、2013年5月22日より手荷物料金の価格を大幅値上げ。その後、何度も値上げされていて、いまや国際線で当日荷物を追加すれば、約8,000円もかかることがあります。十分注意しましょう。

逆にいうと、預け荷物ゼロの軽装備旅行者に取ってみれば、とても合理的でお得な仕組みです。スポーツ用品などを持ち込む人の場合は、荷物も含めた値段を大手航空会社と比較した方がいいでしょう。

よほど軽装の旅行者以外は、ピーチでは「バリュープラス」で予約した方が安心、とも言えます。予約変更が可能ですし、預け手荷物も一つまでは無料、というのは、とても使いやすい制度だと思います。

注意点としては、空港カウンターで支払いが発生した場合、使えるのはクレジットカードのみです。空港カウンターでは現金支払いはできません。そのため、超過手荷物が発生してクレジットカードがないと、荷物を預けることができません。その場合は、空港から宅急便などで別送するなどの方法を取るしかありません。ただ、もし宅急便扱い店が閉店後だと万事休すです。絶対にクレジットカードは持参しましょう。

また、機内持ち込み手荷物は原則1つで7kgまでです。複数の手荷物を持っていると、預け手荷物にさせられる可能性もありますので、荷物は一つにまとめましょう。

ピーチPeachのマイレージ・サービス

ピーチPeachにはマイル登録制度(マイレージサービス)はありません。ピーチポイントというシステムがありますが、予約取消などの際に返金代わりに発生するもので、マイレージサービスとは異なります。

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ピーチPeachの口コミ・評判・感想

海外の格安航空会社LCCモデルの運賃設定を、国内に初めて持ち込んだのがピーチPeach。とはいうものの、「バリューピーチ」を利用すれば、これまでの飛行機とあまり変わらない感覚で利用できます。

値段そのものは、ANA、JALはもちろん、スカイマークなどに比べても最安値はかなり安くなっています。しかし、常に最安値で買えるわけではありません。使いやすい時間帯の便や週末の運賃は高めで、制限の多い「シンプルピーチ」を使えばやや安い、という程度です。

日程がはっきり決まっていて、荷物の少ない旅なら「シンプルピーチ」はきわめてお得な運賃でしょう。「荷物を山のように預ける人と身軽な人が同運賃だった、これまでの運賃制度がおかしい。シンプルピーチはきわめて合理的」と評価する声もあるほどです。

とはいえ、北海道などに旅行すれば、帰りはお土産の荷物がふくれあがるもの。それを考えずに空港カウンターで追加で預け荷物手数料を払うと、なんと2,900円も取られます。「荷物の個数管理は、事前にしっかりとしておくべき」とのこと。

就航以来、ひんぱんにバーゲンを繰り返しており、「安く買うならバーゲンを狙うべし」という声は大きいです。ただし「安いのは早朝便や平日便に限られて、利用しやすい便はあんまり安くない」との指摘も。まあ、それは当たり前といえば当たり前ですが。

機体はA320-200で、全て新造機。座席数180は、ジェットスター・ジャパンなどと同じです。ANAの同型機の166席に比べると縦に2列多く、そのぶん、シートピッチがやや狭くなっています。実際に乗った人の感想は「それほど気にならない。ただし、窓際の人がトイレに立つには通路側の人に立ってもらわない不可能」とのことです。トイレが近い人は通路側ですね。

定時性に関してはいまひとつ。定時出発率は8割程度です。ただし、就航率は99%で、遅延はあっても欠航は少ないといえます。「LCCである以上、数時間の遅延や欠航は織り込んで乗るべき」という声もありました。とくに、夜便は遅延が積み重なって遅れが大きくなる可能性がありますので、頭に入れておきましょう。

荷物制限ですが、就航後しばらくは機内持ち込み荷物はほぼノーチェックでしたが、最近はとくに関西空港での搭乗時にチェックが厳しくなってきました。機内持込手荷物の個数は1つに制限されていますので要注意。荷物が多い場合はまとめて、あらかじめ委託手荷物としてカウンターで預けましょう。

機内販売は食事などのメニューがあります。雑炊が400円程度、ビール450円、ソフトドリンク200円など(メニューや価格は頻繁に変わりますので利用される際はご確認ください)。期間限定でお弁当類も設定されます。ただ、利用している人はあまりいないようで、「機内販売が往復して帰ってくるのが異様に早い」との声も。

国際線に関しても、国内線とルールは基本的に同じです。関西空港の出発カウンターはLCC専用カウンターに移転しましたので、他の航空会社とは異なります。チェックインが50分前までなのが国内線との主な相違点です。運賃や手数料システムは国内線と同様です。乗った人の感想では「とにかくCAの英語がひどい」とか。

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ピーチPeachの評判まとめ

数千円で関西と北海道・九州を結ぶ運賃設定は、就航当初、衝撃をもって受け止められました。「空飛ぶ電車」というコンセプトも間違いではありません。機体も新しく、客室乗務員もきれいな制服を着ていたりと、きちんとしています。全日空が親会社とあって、「高品質な格安航空会社LCC」を目指しているようです。

就航当初に比べると価格はやや高値になる一方で、定時運航率は落ちています。遅延にはご注意を。

機体は全てエアバスの新造機で、安心感があります。また、ANA系列という信頼感もあります。安さと使いやすさと安全性のバランスは取れている航空会社といえるでしょう。ただ、欠航時の対応は、やはりLCCレベル。遅延や欠航リスクを考慮して、利用するかどうか決めればよいでしょう。

※口コミ、評判は、当サイト関係者の乗車した印象や、実際に乗った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。

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