アイベックスエアラインズIBEXの口コミ・評判・感想
■アイベックスエアラインズIBEX(アイベックスエアラインズ株式会社、FW)
スカイマーク、エア・ドゥに次いで設立された、規制緩和後3番目の新興航空会社。設立時の名前はフェアリンクといい、初代社長はスカイマークの初代社長を務めた大河原順一氏でした。スカイマーク、エア・ドゥが格安運賃を目指して設立されたのに対し、フェアリンクは大型機では採算に合わない地方路線を小型ジェット機で結ぶことで需要の掘り起こしを目指した会社で、いわゆる地域航空会社です。拠点は仙台で、2000年に仙台−関西線の就航を開始。就航時から全日空が支援し、事実上の全日空の傘下の地域航空会社になっています。
2004年に現社名に変更。仙台のほか、伊丹、成田をハブにして全日空の国際線接続便のコードシェアを利用して路線を広げてきました。機材はボンバルディアCR-Jで、50席〜70席程度の小型機です。「ANA傘下」であるため、格安運賃を目指しているわけではありません。ただ、最近は、新規LCCへの競争意識か、事前購入型割引運賃を中心に値下げをしてきています。アイベックスは格安航空会社LCCとはいえませんが、今後の動きも見据えながら、簡単に紹介しておきます。
アイベックスエアラインズIBEXの口コミ・評判・感想まとめ
- 値段は安くない。大手航空会社と変わらない。
- 全日空の接続便で乗ることが多い。まんま小型ANA。
- 搭乗手続きも案内もみんなANAのスタッフだった。
- 座席は2列で広くて快適。
- トイレは狭い。
- 国際線接続だからか、ほとんど遅れないイメージ。
- 乗務員の訓練はしっかりしている印象。
アイベックスエアラインズIBEXの運賃・料金制度
アイベックスエアラインズは、普通運賃が大手とほぼ同じ水準です。格安運賃としては、45日前から、28日前、7日前、3日前などの設定があります。こうした事前購入型割引運賃の価格水準は、大手航空会社よりやや安くなっています。
手荷物は20kg、個数制限なしで預けられますので、いわゆる「手荷物料金」は事実上ありません。総重量100kg、1個あたりの重量32kg以内、1個あたりの3辺の和203cm以内で、大手航空会社同等以上の水準です。機内の毛布貸し出しも無料です。機内でのドリンクサービスは無料で、内容はANAに準じます。
- 片道運賃
- いわゆる普通運賃です。基本的に大手と同額です。
- IBEX45
- 45日前までに予約・購入が必要な事前購入型割引運賃。曜日や便によって価格は異なりますが、かなり格安です。時期や便にもよりますが、最大で約65%引き。予約変更はできません。
- IBEX28
- 28日前までに予約・購入が必要な事前購入型割引運賃。IBEX45とそれほど価格差はありませんので、28日前に予約すれば十分安いといえます。予約変更はできません。
- IBEX WEB7
- 7日前までに予約・購入が必要なウェブサイト専用の事前購入型割引運賃。インターネットによる購入のみが対象です。だいたい20%引きくらいです。予約変更はできません。
- IBEX3
- 3日前までに予約・購入が必要な事前購入型割引運賃。WEB7とそれほどの価格差はありません。予約変更はできません。
- IBEX WEB1
- 前日までに予約・購入が必要な事前購入型割引運賃。インターネットによる購入のみが対象です。WEB7とそれほどの価格差はありませんので、前日でこの価格は安いといえるでしょう。予約変更はできません。
アイベックスエアラインズIBEXの手数料
・払戻手数料
一区間につき420円。すべての払戻に必要。払戻手数料のほかに、別途取消手数料が必要。
・取消手数料 いわゆるキャンセル料。
▽片道運賃 無料
▽IBEX45 運賃の50%
▽IBEX28 運賃の50%
▽IBEX WEB7 1000円〜4000円
▽IBEX WEB3 500円〜2000円
▽IBEX WEB1 500円〜2000円
・出発後取消手数料 出発後にキャンセルする場合。
▽片道運賃 2000円〜8000円
▽IBEX45 運賃の50%
▽IBEX28 運賃の50%
▽IBEX WEB7 2000円〜8000円
▽IBEX WEB3 2000円〜8000円
▽IBEX WEB1 2000円〜8000円
・無料預け手荷物(受託手荷物)
20kg以内かつ3辺の合計が203cm以内まで無料。
・超過手荷物料金 1kg〜10kgまで2500円。以後10kgごとに1000円
・機内持込手荷物は、3辺の合計が100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)で重量が10kgを超えないもの1個。
アイベックスエアラインズIBEXのマイレージ・サービス
アイベックスエアラインズにはマイレージサービスはありません。
アイベックスエアラインズIBEXの口コミ・評判・感想
アイベックスエアラインズは、仙台、大阪伊丹を拠点とする地域間航空会社です。いわゆるリージョナルジェット(小型ジェット機)を用いて、ニッチな市場に飛行機を飛ばしています。仙台、伊丹のほか、成田、中部、福岡もセミハブとして、福岡−宮崎などのローカル輸送にも積極的に参入。とはいえ、全便が全日空とのコードシェア便で、「事実上は全日空の下請け会社」とも言われています。
そのぶん、エアラインとしてのクオリティはしっかりしていて、「機内は清潔、座席もゆったりしている」というのが代表的意見。機内サービスもほぼ全日空に準じていて、「可もなく不可もなく」というレベル。「料金が格安というわけではないのだから、このくらいのサービスは当然」という醒めた意見もありました。
機材はボンバルディアのCRJ-100が1機、CRJ-200が2機、CRJ-700が6機です。新しいものも多いですが、初期導入の機材(CRJ-100)は1995年頃に初就航したものを中古で購入しています。それが今も使われていますから、機齢としてはやや高い部類に入るでしょう。最近導入した機材は新造機です。それでも、小型機だからか、「エンジン音がやや大きく感じられた」との声もあり。定員はCRJ-100とCRJ-200が50人、CRJ-700が70人です。
シートは「革張りで座り心地も良い」と好評。「機内誌はANAのものが載せてあり、ANAグループであることが感じられる」とのこと。福岡や伊丹ではバスの送迎ですが、空港によってはボーディングブリッジを使えます。
アイベックスエアラインズIBEXの総合評価
「第三の新興航空会社」といわれたフェアリンクが、独自路線を歩んで現在のアイベックスエアラインズになりました。全日空の力を借りながら、大手航空会社が扱いにくいローカル輸送に徹する姿に対する評価は決して低くはありません。ただ、残念ながら価格が大手並みなので、あまり話題には上らない航空会社でもあります。とはいえ、2010年にANAのマイレージから離脱したあたりから格安運賃にも力を入れ始めている印象です。
ローカル輸送といいながらも、実態は複数航空会社が併存できる準幹線が主力。伊丹−福岡という幹線にもフライトがあり、前日なら15,000円程度で購入できますから、大手に比べれば安価です。ただ、本格的LCCであるピーチや、中堅航空会社のスカイマークなどに比べると高さは否めません。
総じて言えば、機材や機内サービスの評判も悪くなく、定時出発率も高く、一定の水準をクリアした航空会社といえます。利用者としては価格に応じて使い分ければいいでしょう。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の乗車した印象や、実際に乗った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。