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スクート航空(シンガポール)の口コミ・評判・感想

スクート航空(Scoot Pte Ltd.、TZ)
シンガポール航空が100%出資する格安航空会社LCC。2011年3月設立の会社です。2012年6月に、シンガポール〜シドニー間で初就航しました。日本へは東京・成田〜台北〜シンガポール間が2012年10月29日に運航を開始しました。2015年には、関西、新千歳にも就航。2017年12月には、関西~ホノルル線も開設しています。

格安航空会社LCCにしては珍しく、ボーイング787-900という大型機材を投入。中長距離便を飛ばすのが特徴です。シンガポールの隣国マレーシアのエアアジアへの対抗という意味合いもあってか、エアアジアとは少し毛色の違うLCCです。シンガポールを拠点にオーストラリアのシドニー線のほか、ゴールドコースト線、バンコク線、天津線などを運航しています。

2017年には関西~ホノルル線を就航させ太平洋路線に進出。シンガポール~アテネ線も開設し、ヨーロッパへも展開しています。

スクートの予約は公式サイトでできますが、エクスペディアのほうが安いこともあります。

スクート航空の口コミ・評判・感想まとめ

  • たいして安くない。
  • 台北の出発時刻が早朝すぎて使いにくい。
  • コールセンターの日本語がとんでもない。
  • シンガポール〜台北は混んでいるが、台北〜成田はガラガラ。
  • 最近は団体ツアー客が多い。台北〜成田も混んできた。
  • 台北のトランジットは全員降機。
  • 台北では荷物の再検査。液体チェックもあり。
  • 機内持ち込み荷物も重さを量られる。
  • bizのシートはリクライニングが深くて快適。電源コンセントもある。
  • 機内食は有料なのにいまいち。
  • 持ち込みの飲食は禁止。でも気にしている人はいない。
  • 機内放送は英語と日本語。

スクート航空の運賃・料金制度

スクート航空は、4段階の運賃・料金スタイルです。たんに飛ぶだけの「Fly」、荷物を含めた「FlyBag」、さらに食事をつけた「FlyBagEat」、上級クラスの「ScootBiz」です。ScootBizはビジネスクラスという触れ込みですが、大手航空会社のプレミアムエコノミー程度です。

運賃は変動型運賃制度になっていて、日々値段が変動します。そのため、いくらぐらいが「普通運賃」なのかはわかりません。

そのほかに、キャンペーン運賃がたまに打ち出されます。また、上記の運賃のほかに、空港使用料などが別途かかります。

東京〜シンガポールのある日の合計金額は、以下のようになりました。

往復運賃 31,880円
空港使用料など 6,619円
座席指定料金 2,000円
合計料金 40,499円

※FlyBag料金で、座席指定をした場合です。

画像:スクートプレスリリースより

スクート航空の手数料

スクート航空では、予約時の手数料が簡略化され、「運賃」と「手荷物料金」をセットで買うように誘導しています。成田~シンガポールの場合、「FLYBAG」が3,400円、「FLYBAGEAT」が6,200円、「ScootBiz」が12,000円です。

それ以外の払戻、変更などに関わる手数料は以下の通りです。なお、手数料体型は頻繁に変更されますので、ご利用の際はご自分でご確認ください。また、短距離(東京~台北など)、中距離(札幌~台北、大阪~バンコクなど)、長距離(東京~バンコク・シンガポールなど)で手数料が異なります。下表で3つ値段があるものは短距離/中距離/長距離です。

支払い手数料
予約時にかかる手数料。800円。
コールセンター予約手数料
電話を利用した場合の手数料。2,400円。
変更手数料
出発2日前まで。オンライン4,800円/6,400円/8,000円、コールセンター7,200円/8,800円/10,400円
税還付手数料 
キャンセル時の租税公課の払戻。4,000円
機内持ち込み手荷物
無料(10kg以内)
預け手荷物(事前ウェブ支払)
20kgまで1,760~2,640円/2,560~3,200円/3,520~4,320円など。発券後に追加は800円プラス。
預け手荷物(空港支払)
20kgまで3,200円/4,800円/6,400円。以後1kgにつき1,600円
座席指定料
560円/720円/960円
ストレッチシート(最前列)
2,160円/3,920円/6,320円
スーパーシート(足が広い)
1,360円/2,320円/3,120円
毛布、アイマスク、枕のセット
18シンガポールドル
機内食(事前予約)
1,400円など

スクート航空では、機内持込可能な荷物の重さは、手荷物1個10kgまで、または、手提げ袋などを含む手荷物2個合計10kgまでです。機内持ち込み手荷物も計量されますので、大きさでクリアしていても、重さでオーバーすることもあり。不安な方は手荷物料金をあらかじめ支払っておいたほうがいいでしょう。

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スクート航空のマイレージ・サービス

スクート航空にはマイレージプログラムはありません。

スクート航空の口コミ・評判・感想

スクート航空はシンガポール拠点の会社ですが、成田就航時に注目されたのは「初めての成田〜台北LCC」ということ。それまで首都圏から台北へのLCCはありませんでしたので、台湾好きに注目されました。ただ、復路の台北発の時間があまりにも早朝すぎるので、旅行には利用しづらい、という問題点があります。

現在は成田~シンガポール間で、台北経由とバンコク経由があります。シンガポール直行便がないのは、シンガポール航空との棲み分けかもしれません。ですので、日本からシンガポールへ行く旅行者よりも、台北やバンコクに行く旅行者によく使われているようです。

価格ですが、「たいして安くない」というのが大方の声。成田〜台北は運賃だけで片道15,000円くらいが基本。荷物を預けると往復で30,000円くらいが標準です。安いことは安いですが、格安航空会社LCCの価格としては高め。この価格だと、あと少し払って時間帯のいい大手航空会社にしたほうがいい、という気持ちになるでしょう。ただし、時間帯の悪い便はセールと称して1万円以下で販売されることも多いようです。「セール以外でチケットを購入する意味のない会社」という厳しい意見もあるようです。

そのためか個人の日本人利用者は少なく、団体ツアー客が増えている、との情報もあります。台湾までの激安ツアーに使われるようになっているようです。ツアーならば、復路の台北空港までの足にも困りませんし、それはそれでよいのかもしれません。

機内食は1,400円くらいがメイン。全体にお味の評価は今ひとつ。「それなりの味でまあ食べられる」という意見もあれば「有料でこの味はきつい」という評価も。1,400円という価格をどう評価するか、というところ。機内での持ち込み物の飲食は禁止とされていますが、実際は食べている人も多いです。「よほど派手に食べない限り問題ない様子」ということです。機内で支払う場合は、クレジットカードで支払可能。ただし、シンガポールドルで10ドル未満は使えません。

機体は2015年9月にボーイング787-9に統一。シートモニターなどのエンターティメントはありませんが、bizには電源コンセントがついています。「bizは1万円くらいの追加料金でクラスJ並みの快適さ」だそうです。シンガポールまで乗る場合などには試してみるといいかもしれません。

画像:スクートbiz。同社プレスリリースより

台北までなら、エコノミーシートでも余裕です。機内は詰め込んでいるといいながらも、「そんなにぎっちりしていない」「シートピッチは大手と変わらない」との感想が。B787を飛ばしていることもあり、「狭い」という感想はあまりありません。

画像:スクートエコノミー席。同社プレスリリースより

もし混んでいたら機内でbizへのアップグレードも可能です。日本換算で10,000円くらいなので、選ぶ価値はあるでしょう。また、機内でアップグレードした方が安いことが多いので、「予約時はエコノミーで、機内でbizにアップグレードするのがお得」との声もありました。

今のところ、日本人の利用は「日本〜台湾間」が主流。というのも、日本−シンガポールだと値段が安くても往復5万円程度にはなってしまうからで、お得感があまりありません。しかも、途中のトランジットで機内から降ろされるという手間もかかります。成田便の場合、成田−台北は空いていてセールチケットも出やすいのですが、台北−シンガポールはわりと混んでいるので、価格も強気のようです。

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スクート航空の総合評価

スクート航空は、シンガポール航空の格安航空子会社です。シンガポール航空といえば、フルサービスキャリアの代表格。それが子会社でLCCに進出というのですから、時代は変わってきていることを実感します。

機材はボーイング787-9が基本。いずれも2015年以降に投入された新しい機材です。座席数はScootBiz(スクートビズ)が35席、エコノミーが340席の計375席です。ANAの同型機の場合は、ビジネスクラスが48席、プレミアムエコノミークラスが21席、エコノミークラスが146席の計215席です。クラスの構成が異なるので両機を比較するのは難しいですが、定員を見る限りはANAよりもかなり詰め込んでいる印象です。エコノミーの座席配置は3-3-3で、ANAの国際線と同じ仕様です。

同社の説明によると、「スクートビズ」の座席幅は22インチ、シートピッチは38インチ。エコノミークラスは座席幅が19から20インチで、シートピッチごとに3種類が設定されています。「エコノミー」は31インチで260席、「スーパー」は35インチまでで88席、最前列とドア横にある「ストレッチ」は最低35インチで22席です。エコノミーでも席によっては「別料金」がかかるわけです。

エコノミーのシートピッチ31インチは、日本の大手航空会社の国内線と同水準です。なので、狭いといえば狭いですが、激烈に狭いわけではありません。ただし、国際線としては狭い部類に入ります。シート間隔も幅も、日本の大手国内線並みと考えておけばいいでしょう。

ボーイング787を使ったLCCはかなり異色。価格はあまり安くはありませんが、アテネなどの超長距離線も設定されていて、新しい使い方のできるLCCです。成田から以遠権を使ってアメリカ本土への路線が開設される可能性もあり、発展が楽しみな航空会社です。

 →スクートの予約(エクスペディア)

※口コミ、評判は、当サイト関係者の乗車した印象や、実際に乗った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。

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