サウスウエストの口コミ・評判・感想
■サウスウエスト航空(Southwest Airlines、WN)
アメリカ合衆国の航空会社。1967年設立の古い会社で、テキサス州のダラス・ラブフィールド空港を拠点にしています。格安航空会社LCCの草分けとして知られていますが、今や路線網は全米屈指で、大手航空会社の顔も持ちます。ライアン航空と並び、世界最大規模の格安航空会社LCCの一つといえるでしょう。2012年にはスイスの航空輸送格付け機関から「世界で最も安全な航空会社」の10社のうちの1社に選定されています。
所要時間1時間程度の短距離路線が主力で、長距離路線は多くありません。機材は全てボーイング737型機で、737-300,737-500,737-700の亜種をそれぞれ揃えています。ボーイング737の総計は800機以上に及び、その数は世界最大だとか。平均機齢は10年前後で、それほど古くも新しくもありません。一部には古い機材も運用されています。
サウスウエスト航空の口コミ・評判・感想まとめ
- 機内サービスでソフトドリンクは無料。ピーナッツも出てくる。
- シートは革張りで座り心地は良い。
- シートピッチは普通。詰め込みではない。
- シートモニターなどはなし。エンタメは期待しない。
- 全席自由席。追加料金を払えば優先搭乗は可能。
- 機材は古いものが結構多い。
サウスウエスト航空の運賃・料金制度
サウスウエスト航空の運賃制度はシンプルです。ウェブで検索して、好みの時間のフライトを選択すれば値段が確定します。片道づつの組み合わせで、往復にしても割引はありません。運賃には「Bussiness Select」「Anytime」「Wanna Get Away」の3種類があります。「ワンナゲットアウェイ」が基本運賃で、「エニータイム」が払戻し、当日振替可のオプション付き、「ビジネスセレクト」はさらに優先搭乗や保安検査の優先通過などが付いてきます。全席自由席なので、優先搭乗は好みの席に座るのに重要です。「アーリーバードチェックイン」という制度もあり、10ドルで優先搭乗できますが、「ビジネスセレクト」よりは後回しです。
サウスウエスト航空では、荷物は50ポンド(約22kg)までは無料です。機内食はありませんが、ドリンクとスナックは無料です。
サウスウエスト航空のマイレージ・サービス
サウスウエスト航空にはラピッド・リワーズ (Rapid Rewards) というマイレージプログラムがあります。ただし、ポイントは搭乗距離に比例するのではなく、支払った金額によって加算されます。貯まったポイントでサウスウエスト航空の飛行機に搭乗できます。
サウスウエスト航空の総合評価
サウスウエスト航空は格安航空会社LCCの草分けとも言われる会社です。とはいえ、シートピッチは普通で、機内のドリンクサービスもあり、手荷物預けも基本的には別料金は不要です。こうしたサービスは既存航空会社(レガシーキャリア)的であり、むしろレガシーキャリアのサービスをシンプルにした航空会社といえます。
創業当初から定時運航を重視しており、定時性に対する評価は高くなっています。安全性も高く、死亡事故は2005年に起きたシカゴ空港でのオーバーランのみです。ただ、2009年と2011年に機体に穴があく事故を相次いで起こし、死亡事故にはなりませんでしたが機体の状態に疑問符が付きました。これはサウスウエストが短距離路線が多く、また機体運用の効率を上げることを重要視しているため、同じ機齢でも大手航空会社よりも機体に過酷な状態に置かれているのが原因と見る向きもあります。しかし、機体に乗っている限りは整備・清掃は行き届いているように見えます。
基本的なサービスの提供に徹し、シンプルで定時性の高い航空会社を目指す、というのがサウスウエスト航空の基本方針です。「LCC」と意識せずに、普通に使える航空会社といえるでしょう。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の乗車した印象や、実際に乗った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。