エアプサンの口コミ・評判・感想
■エアプサン(エアプサン、Air Busan、BX)
韓国のプサン(釜山)を拠点とする格安航空会社。アシアナ航空が出資しています。2007年に設立され、翌2008年12月に韓国国内で初就航しました。2010年に福岡線で日本に初就航、以後、関西、成田、中部、新千歳など各地に路線を広げています。
国際線はアシアナ航空との共同運航便(コードシェア)になっていて、アシアナが撤退してエアプサンが就航するケースもあります。そのためか、機内サービスの水準は高く、ドリンク類は無料提供。遠距離路線では無料の軽食もあり、レガシーキャリアに近いサービスです。格安航空会社LCCと呼ぶにはためらわれる印象もあります。
エアプサンとは?
エアプサンはアシアナ航空系の格安航空会社です。成田−釜山の運賃は、往復で諸費用込み20,000円程度〜の設定です。日韓線は大手航空会社でもそれほど高くはありませんから、それほどの激安感はありませんが、成田発にしては割安感があります。座席指定や預け手荷物、機内ドリンクは無料。こうしたシステムを見る限り、レガシーキャリアとそれほど変わらない航空会社といえます。
エアプサン航空の口コミ・評判・感想まとめ
- 安いことは安いけれど、驚くほどではない。
- 機材は古め。そのせいか、シートはゆったりめ。
- 札幌線は機内食が出る。ドリンクは全路線無料。
- アルコール類は有料になっている。
- 新聞サービスがあった。LCCでは初めてみた。
- コストパフォーマンスには優れる会社だと思う。
エアプサンの運賃・料金制度
エアプサンで空席検索をして出てくる運賃は、「スーパーSMARTスペシャル」「SMARTスペシャル」「SMARTレギュラー」の3種類です。
どの運賃でも15kgまでの預け手荷物は無料。違いは払戻手数料と変更手数料です。「スーパーSMARTスペシャル」は払戻手数料5,000円、変更手数料4,000円。「SMARTスペシャル」は3,000円と2,000円。「SMARTレギュラー」はいずれも1,000円です。キャンペーン運賃やセール運賃では変更・取消不可の場合もあります。
上記の運賃のほかに、燃油サーチャージ、空港使用料、諸費用が別途かかります。
成田−釜山のある日の合計金額は、以下のようになりました。
・往復航空運賃 : 28,000円
・燃油特別付加運賃 : 1,600 円
・空港使用税及び諸費用 : 4,910円
・合計 34,510円
機内サービスは路線により異なります。関西線や成田線では、無料の軽食が提供されてきましたが、2018年7月30日で終了となりました。代わりに「有料機内食」として、プルゴギ丼、海鮮中華丼、焼きかまぼこ麺、かまぼこクリームパスタ、ミートボールオムライスなどが販売されています。価格は1,500円ほどです。札幌線は無料で機内食(軽食)が提供されます。
コーヒーなどのドリンク類はどの路線でも無料、ビールは500円です。ブランケットが1,500円で販売されています。
エアプサンの手数料
・便名変更手数料
乗る便を変更した場合の手数料。多くの運賃では変更/取消可で、運賃によって異なります。「スーパーSMARTスペシャル」で4,000円、「SMARTスペシャル」で2,000円、「SMARTレギュラー」で1,000円です。
・取消手数料
いわゆるキャンセル料。「スーパーSMARTスペシャル」は5,000円、「SMARTスペシャル」は3,000円、「SMARTレギュラー」では1,000円です。
・機内持込手荷物(無料)
3辺りの和が115cm以下、重量が10kg以内のもの1個まで。無料。
・預け手荷物(無料)
3辺の和が203cm以下、15kgまで無料。
・超過手荷物料金
16~23kgまで3,000円、24~32kgまで4,000円。
エアプサン航空のマイレージ・サービス
エアプサンにはFLY&STAMPプログラムという会員優待プログラムがあります。ホームページで航空券を購入するとスタンプがもらえ、一定数を集めると無料航空券に交換できます。だいたい同一区間を15往復程度で、同じ区間の無料往復航空券にたどり着きます。
エアプサンの口コミ・評判・感想
日韓路線は、そもそも安売りの多い路線で、大手航空会社でも往復3万円程度の航空券が普通に販売されています。また、燃油サーチャージもそれほど高額ではありません。激安ツアーも数多く設定されています。
それらに比べると、エアプサンの運賃は、絶対額では「激安!」というほどではありません。最安値はさすがに安いですが、かなり先に予約しないと取れません。それ以外のチケットですと、「普通にお手頃」という印象です。
かつては機内食もアルコールも無料という、LCCとは思えない無類の機内サービスを誇りましたが、少しずつ有料化が進んできて、LCCぽくなってきました。日韓路線では食事を求める人も少ないので、それでいいのかもしれません。
実際に搭乗した人の体験談や感想は悪くありません。「LCCなのに、乗務員の対応は大韓航空より上」「機内は清潔で、全く問題ないレベル」という声が多数を占めます。格安航空会社LCCにありがちな「狭い、汚い、サービス悪い」といったような苦情をあまり聞かないのがエアプサンです。「大手航空会社と比べても、上位に入るようなサービスレベル」と絶賛する意見もあります。そもそもアシアナ航空の撤退した路線に就航してきたのがエアプサンなので、基本はアシアナの伝統を受け継いでいるのかも知れません。
スケジュールは日本を午後から夕方に出るフライトが多く、あまり使いやすいとは言えません。コードシェアしているアシアナ航空の補完的な時間帯に飛行しています。
機材はエアバスA321が主力です。座席数は195。最大220席を詰め込める機種なので、LCCにしては、ゆったりしたシートピッチといえそうです。アシアナ航空から譲り受けたB737は詰め込み仕様でしたが、ほぼ姿を消しました。
エアプサンの総合評価
格安航空会社LCCに分類されるエアプサンですが、サービスの水準は比較的高いといえます。受託手荷物は15kgまで無料で、座席指定料金もドリンクも無料。座席もゆったりしています。機内食が出くなりつつありますが、それ以外はほとんど大手航空会社と変わりません。
スタッフもフレンドリーですし、大きな不満のないLCCといえそうです。ただし、価格面では、飛び抜けて安いと言うこともありません。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の乗車した印象や、実際に乗った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。