ピーチ・アビエーションのチケットをキャンセル・払い戻しするには
ピーチPeachでは、一度購入したチケットは、原則として現金への払い戻しはできません。ただし、予約時に選択した運賃によっては、「キャンセル」は可能です。その場合、払い戻しは行われず「ピーチポイント」に変換されます。ピーチポイントは次回以降のピーチの利用に使うことができます。
ここでは、ピーチ・アビエーションのチケットのキャンセル・払い戻しのルールと方法を解説します。
ピーチPeachでキャンセルができる運賃
チケットの購入時に「バリューピーチ」「プライムピーチ」の運賃タイプを選択した場合は、出発時刻の 1時間前まで「キャンセル」が可能です。その際、「バリューピーチ」では取消手数料(1,100円)がかかります。ただし、キャンセルしても現金による払い戻しはありません。ピーチポイントで払い戻しとなります。ポイントは次回以降のフライトに利用できます。
ピーチ航空でキャンセルができない運賃
チケットの購入時に「シンプルピーチ」の運賃タイプを選択した場合は、キャンセルは不可です。フライトの取消も払い戻しも一切できません。予約した便に乗れなかった場合は、チケットは無効になります。
原則はキャンセル不可と考える
このように、ピーチPeachでキャンセルが可能なのは「バリューピーチ」「プライムピーチ」運賃の場合のみです。ただ、その場合でも払い戻しはされずに、1,000円程度を手数料として取られたうえで、「ピーチポイント」に換算されて付与されるだけです。(プライムピーチは取消手数料不要)。
「ピーチポイント」は、あとでピーチを利用するのに使うことができるので一種の電子マネーといえます。しかし、有効期間は180日と短いので注意が必要です。180日以内に再びピーチに乗らないと、結局払い戻しゼロと同じことになります。
また、キャンセルした場合は、別途追加した各種料金(受託手荷物料金や座席指定料金など)の額はピーチポイントへの付与対象外となります。つまり払い戻しはまったくありません。
結局、ピーチを利用する際は、払い戻しは不可と考えた方が良いでしょう。キャンセルによるピーチポイント付与も、利用者の立場からすれば「ないよりマシ」という緊急避難的な位置づけて捉えておいたほうがよさそうです。
国際線の旅客サービス施設使用料の払戻方法
国際線の予約をキャンセルする場合は、旅客サービス施設利用料が問題になります。これは、たとえば関西空港から出発するなら、関西空港の使用料です。飛行機に搭乗する場合にのみかかる使用料ですので、飛行機をキャンセルすれば払戻が受けられるはず、と考えている方もいるでしょう。
しかし、ピーチは旅客サービス施設使用料の払い戻しには3,300円の管理手数料なるものを設定しています。これは旅客サービス施設使用料よりも高額です。したがって、実質的には旅客サービス施設使用料は払い戻ししません。さすがにこれは消費者保護的にどうかと思うのですが、これまで改善されていません。
ピーチ航空のキャンセルの方法
キャンセル可能な運賃で予約していてキャンセルをする場合は、インターネットまたはコンタクトセンター、空港カウンターにて手続きができます。予約便の出発時刻1時間前までです。
航空会社都合のキャンセルの場合
ここまで書いてきたのは、利用者都合、つまり「あなた」の都合で、飛行機に乗るのをやめるとき=キャンセルする場合についてです。
飛行機では機材の都合でフライトできず、欠航=フライトキャンセルになる場合があります。また、台風などの天候を理由に欠航することもあります。
こうした「航空会社都合」や「自然災害」による欠航時は、ピーチといえども運賃を全額払い戻します。取消手数料などはかかりません。
クレジットカードで購入した場合はそのクレジットカードに航空券代金が戻されます。コンビニ支払いの場合は、指定の銀行口座に振り込んで返金されます。
注意点として、たとえ台風などの悪天候であっても、航空会社(ピーチ)が「欠航」を確定するまえに、自分でキャンセルをしてしまうと、上記の運賃全額払い戻し(手数料なし)の適用を受けられません。悪天候時には注意しましょう。