エアアジア・ジャパンの口コミ・評判・感想
■エアアジア・ジャパン(エアアジア・ジャパン株式会社:JW)
2020年10月に日本事業からの撤退を発表。
アジア最大の格安航空会社エアアジアが共同出資する格安航空会社LCCが、エアアジア・ジャパンです。全日空との合弁で2012年8月に就航開始しましたが、2013年に合弁を解消。一時日本から撤退しました。
その後、2014年に楽天、ノエビア、アルペンなどが出資し、新しいエアアジア・ジャパンを設立。中部国際空港セントレアを拠点とし、2017年10月29日に国内線再就航を果たしました。
しかし、新型コロナ禍で経営難に陥り、2020年9月限りで運航を休止。日本事業からの撤退を決めました。
【関連項目】
エアアジア・ジャパンの口コミ・評判・感想まとめ
- 予約サイトはシンプルでわかりやすい。
- 予約時は、座席指定や手荷物料金の項目は、不要なら無視すべし。
- WEBチェックインすれば、自分で印刷した搭乗券で乗れる。
- 機内持ち込み手荷物の重量確認はたまに行われる。空いている便は注意。
- 目で見てあまりに持ち込みに持つの多い人はカウンターに連れて行かれていた。
- 機内では飲食物の持ち込み禁止。でも平気で食べている人もいる。
- 機内販売に力を入れている。買っている人は少なめ。
- CAがいろんな意味で大胆。日系のCAのイメージではない。
エアアジア・ジャパンの運賃・料金制度
エアアジア・ジャパンは、変動型運賃制度を設定していて、ウェブに表示される運賃は「プロモーション(プロモ)」「レギュラー(通常運賃)」の2種類です。プロモーションは実施されてない場合もあります。国内線はエコノミークラスのみなので、「プレミアム」はありません。
「プロモーション」と「通常運賃」の違いは、プロモーションは期間限定、販売座席数限定で、通常運賃は期間や販売座席数の限定がない、ということだけです。通常運賃だから座席指定料金が無料だとか、そういうアドバンテージはありません。
つまり、プロモーションと通常運賃の料金が両方表示されていた場合、通常運賃を選ぶ理由はありません。なお、通常運賃も、時期や便により変動します。「オールインフェア」という表示は、運賃の総額という意味です。
予約画面で運賃を選択すると「バリューパック」「プレミアムフレックス」のオプションが表示されます。受託手荷物料金や、座席指定、機内食、遅延保障などがセットになったプランです。中部~新千歳線で、バリューパック2,300円、プレミアフレックス5,000円です。手荷物を預ける場合で、座席指定をするだけなら、どちらも割高なので選ぶ必要はありません。機内での飲食も求めるなら、「バリューパック」にしてもいいでしょう。プレミアフレックスは割高なので、選ぶ意味はあまりありません。
座席指定は別料金です。指定する場合は、「スタンダードシート」と「ホットシート」があります。スタンダードシートは普通の座席の指定で、位置により400~450円です。機体前方の値段が高くなっています。
ホットシートは前列1〜5列までと、12と13列(どちらも非常口座席)です。前列は「早く乗って早く降りれる」というメリットがあります。12列と13列は少し足の広い座席です。ホットシートの座席指定料金は、足の広い場所(最前列と12、13列)が900円、それ以外(2~4列)が600円です。
受託手荷物(機内預け荷物)は、予約時に支払うと15kgまで1,200円、20kgまで1,400円。国内のLCCの受託手荷物料金としては安めです。いったん予約してから追加で支払うと、15%高くなります。さらに、当日カウンターで支払うと、15kgで2,900円で、超過料金は1kgにつき1,400円と、驚く値段になります。手荷物を預ける人は、「チケットを予約したとき同時に手荷物料金も支払う」ことを徹底しましょう。
また、保安検査通過後に、空港の売店などで土産物を買った場合、それも機内預け荷物の重量の制限に引っかかります。多少は多めにみてくれるようですが、著しく多い場合、ゲートで追加料金として超過手荷物1つにつき3,000円を請求されます。ご注意を。
エアアジア・ジャパンの手数料
- 支払手数料
- 決済に伴い発生する手数料。旅客全員が利用区間ごとに必要。クレジットカードの決済400円、コンビニ決済500円。
- 予約手数料
- インターネット以外で予約した場合にかかる手数料。電話や空港カウンターでの予約です。1,000円。
- 乳幼児サービス料
- 1,500円。乳幼児は運賃無料ですが、1,500円の手数料がかかります。
- 座席指定料金
- 標準シート400~450円、ホットシート600~900円。
エアアジア・ジャパン日本のマイレージ・サービス
エアアジア・ジャパンにマイレージ・サービスはありません。
エアアジア・ジャパン日本の口コミ・評判・感想
新生エアアジア・ジャパンは、国内線としてはピーチ、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本に次ぐ5番目の格安航空会社LCCです。
全日空との合弁だった旧エアアジア・ジャパンの失敗を反省材料に、さまざまな点で改良をしています。とくに手荷物料金や座席指定料金は、ピーチやジェットスターよりも安くしており、国際線に比べても大幅に安く抑えています。就航時には5円キャンペーンを実施するなど、アジア最大手LCCらしく、「手慣れた感じ」も演出しています。
料金体系では「プロモーション」と「通常運賃」のみのシンプルな設定。予約を進めていくと、「座席指定」や「手荷物料金」「機内食」のオプションが出てきますが、デフォルトでは外れているので、「気がついたら変なオプションを申し込んでいた」ということはあまりないでしょう。予約サイト自体は「シンプルでわかりやすい」との声も多いです。
エアアジア・ジャパンを利用する場合、搭乗手続きの締切は出発時刻の30分前です。WEBチェックインの締切は1時間前までで、それを過ぎると空港での手続きが必要になります。WEBチェックインをしておくと、当日空港での手続きが不要になるので便利です。
WEBチェックインはチケット購入直後から可能。搭乗券は自分で紙に印刷しておく必要があります。それをしないと、空港でも結局チェックイン機に並ぶ必要があります。
機内持ち込み荷物は2個までで、重量は合計7kgまです。サイズは56㎝x36㎝x23㎝が限度です。
空港で見た目に大きな荷物を持ち込もうとするとチェックされて、重量やサイズがオーバーしていると、受託手荷物に回されることもあるようです。そうなったらもちろん高額な有料オプションです。手荷物の重量やサイズには、くれぐれも余裕を持っておきましょう。
旧エアアジア・ジャパンは、「とにかく遅れる」という口コミが多かったですが、新生エアアジア・ジャパンでは、いまのところそれほどの不満はないようです。ただ、LCCの宿命として遅延は生じやすいので、ご注意を。
機内サービスは豊富で、JALやANAの国内線では行っていない機内食の提供も有料で行います。エアアジア・ジャパンの機内食は「Santan(サンタン)」といいますが、マレーシア語で「ココナッツミルク」の意味。
マレーシア料理のほか、日本のご当地メニューもあり、600~750円程度。味や量に関しては「値段に見合わない」という感想が多いですし、同じ値段を出すなら地上でもっと美味しいものを食べられるとは思いますが、搭乗の記念に試してみるのもいいでしょう。国内線では、機内食は事前予約が必要です。また、コーヒー・紅茶を含むソフトドリンクが200円、ビールなどアルコール類が400円です。
こうした有料機内サービスがある代わり、というわけか、機内での持ち込み飲食は禁止。空弁を買って機内で食べたり、ペットボトルのドリンクを飲んだりしてはいけません。実際、ペットボトルを飲んで注意を受けている人もいるそうです。
しかし、実際はそういうケースのほうが稀で、「平気でピーナッツを食べているガイジンがいた」「お弁当を匂いをさせて食べている人がいた」などという体験談のほうが多いです。「四六時中CAが目を光らせているような雰囲気ではないので、多めに見られているみたい」というのが代表的な感想でしょうか。でも、いちおう弁当などは完全アウトですので、注意しましょう。
機体はエアバスA320型の新造機で180席。ANAの同型機が166席ですので、2列多い計算です。ピーチやジェットスター・ジャパンの同型機と同じシートピッチで、国内LCCとしては標準的な座席配置といえます。ただし、「ジェットスターよりもシートが分厚く、そのぶん狭く感じる」という声もあり。男性は足を組むのが難しいくらいの狭さです。
機材が少ないからか、「天候が微妙なときはすぐ欠航」のようで、「台風が来ているとき、他社は飛んでいるのにこの会社だけ欠航した」との経験談もありました。
エアアジア・ジャパンのまとめ
全日空との合弁を解消し、日本市場に再参入したエアアジア・ジャパン。LCCとしては初めて中部国際空港セントレアを拠点として、新千歳への路線でデビューしました。JAL、ANAのいずれとも資本・提携関係を持たないLCCとしては、春秋航空日本に次いで2社目です。前回の失敗を糧に、慎重な滑り出しになっているようです。
機体は新型機で、機内食のバリエーションも豊富。手数料水準も抑え目で、全体としては使いやすいシステムになっています。キャビン・アテンダントの鮮やかな制服と、フレンドリーな対応も評価が高くなっています。旧エアアジア・ジャパンは、ピーチやジェットスターよりも低価格を売り物にしていましたが、今後も安さに期待したいところです。