Vエア(台湾)の口コミ・評判・感想
■Vエア(V Air、ZV)
Vエアは2016年9月30日を以て全便運航停止となりました。以下は、運航停止前の情報です。
台湾発の格安航空会社LCCがVエア。台北の桃園国際空港を拠点としています。2013年に全民航空として設立され、後に「Vエア(威航)」というブランドに変更されました。親会社は台湾の復興航空(トランスアジア航空)です。
初就航は2014年12月で、台北~バンコク線が最初でした。日本路線は2015年9月に台北~茨城線のチャーター便で初就航。同年12月には初の日本定期路線として中部線を開設。その後、関西、福岡、茨城へと定期便を広げています。
日本路線の最低運賃は、片道10,000円程度~。安ければ2万円台で台湾へ往復できます。受託手荷物は運賃タイプにより別料金です。
Vエアの口コミ・評判・感想まとめ
- 機内がきれいで清潔。
- CAさんが若くて元気がある。
- 機内食の味はまずまず。
- 機内手荷物が10kgまでというのは助かる。
- 値段はそこそこ。激安と言うほどではない。
Vエアの運賃・料金制度
Vエアでは、運賃タイプは「V☆」「V☆☆」「V☆☆☆」の3つに分かれます。「V☆」は受託手荷物が別料金。「V☆☆」は、受託手荷物15kgまでと座席指定が含まれます。「V☆☆☆」は、受託手荷物20kgと座席指定、機内食が含まれます。制限以上の手荷物を預けるには10kgまで1800円、15kgまで2600円、20kgまで3200円の料金がかかります(オンライン予約時)。予約せずに空港で手荷物を預ける場合は、15kgまで6000円と高額になります。
一度購入したチケットは払い戻し不可ですが、変更は有料で可能です。機内食は日本円で600円〜1000円程度です。
運賃には燃油サーチャージが含まれます。空港使用料などは別途かかります。
Vエアの手数料
機内預け手荷物や機内食などは有料です。
・予約手数料
予約時にかかる手数料。800円。コールセンター1800円。
・フライト日時変更手数料
乗る便を変更した場合の手数料。4800円。コールセンターは6000円。
・氏名・ルート変更手数料
名義や搭乗経路の変更の手数料。6000円(コールセンターのみ)
・取消手数料
取消はできません。
・機内持込手荷物(無料)
56cm x 36cm x 23cm以内のサイズ2個、合計10kgまで無料。
・預け手荷物料金
予約時は、10kg以下が1800円、15kg以下が2600円、20kg以下が3200円。コールセンター予約は800円増。空港支払は、15kg以下が6000円。
・超過手荷物料金
1㎏当たり2000円
・フィットV
通常座席指定料金。360円。
・ファーストV
前方席。960円。
・ ファンシーV
足元の広い席(最前列および非常口座席)。1800円。
Vエアのマイレージ・サービス
Vエアにはマイレージサービスはありません。
Vエアの口コミ・評判・感想
Vエアは、台湾初の格安航空会社LCCです。そのため、運航スケジュールは台湾を朝出て、日本を昼頃出るというパターンが多くなっています。日本人よりは台湾人に使いやすいスケジュールです。
乗ってみた感想として多いのは「LCCにしては快適」という評判。「シートピッチが広め」「機内が清潔」といった、機材を褒めるコメントが寄せられています。これは投入されている機材の機齢が新しいから、という部分もあるので、今後古くなってきてからどういう評判になるかはまだわかりません。
機内持込手荷物が10kgまで、というのも評判がいいです。最近のLCCでは7kgが主流で、「3kgの差は大きい」との声も。たしかに、手荷物として7kgくらいは超えることがありますが、10kgとなると、そこそこの重さで、「空港で計られたらオーバーするんじゃないかという心配が無用」というのは気が楽です。
台湾拠点の航空会社なので、「乗客は台湾人がほとんど。そして若者が多い」ということです。台湾の若者は洗練されているので、「機内でも騒々しいとかいうのはない」との声が寄せられています。
運賃は日本~台湾が、おおむね片道10,000円程度~。別途支払手数料が1区間につき800円かかりますが、燃油代は不要です。荷物を預ける場合でも、3万円あれば台湾を往復できます。
ただ、日台線は航空運賃がもともとそれほど高いわけではありませんから、「Vエアも大手に比べて少し安い程度で、それほど激安というわけではない」との冷静なレビューも。台湾へはピーチやジェットスターといった日本拠点のLCCもありますので、価格はしっかり比較しましょう。
機内サービスは原則有料です。機内食は600円~1000円程度で、LCCとしてはよくある価格。ソフトドリンクは2米ドル、ビールが3米ドルなどです。飲食物の機内持ち込みは特に制限されていません。支払いはVisaもしくはMasterカードで、現金は台湾ドルのみです。
Vエアの総合評価
復興航空(トランスアジア航空)が作った台湾最初のLCCがVエア。「格安」というほどの価格ではありませんが、低価格で快適なサービスを提供するリーズナブルなLCCといえるでしょう。まだ就航から間もないですが、今のところ評判は悪くありません。
機材はエアバスA320型機とA321型機。A320の場合、LCC標準仕様の180席ですが、座席形状を工夫しているのか、「シートピッチはそんなに狭くない」との声が多いです。また、A321型機は、A320型のロングタイプで194席。LCCでは珍しい機材です。
親会社の復興航空は、2014年~2015年にかけてターボプロップ機で相次いで深刻な事故を起こしました。そのため、Vエアについても心配する方もいるようですが、現在のところ、Vエアでは大きな事故の報告はありません。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の乗車した印象や、実際に乗った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。