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格安航空会社LCC研究所

なぜ安くできるのか〜機種の統一〜

格安航空会社LCCはなぜ安くできるのか。それにはさまざまな理由があります。航空会社がもっとも工夫している点でもあります。ここでは、機種の統一について考えてみましょう。

単通路の中型機ばかりな理由

格安航空会社LCCの飛行機の機材は、エアバスA320かボーイングB737の2機種が多いです。これらは160~180人乗り程度で、中型機に分類されます。単通路で、通路の左右に3人掛けの席が並んでいます。

なぜ、この2機種なのでしょうか。まず、この2機種はベストセラー機なので、大量生産のため価格が安い、ということが挙げられます。中古機市場にも豊富に出回っていて、機種を揃えるのにも好都合です。

この「機種を揃える」というのが大事なことで、同じ機種なら整備もシンプルにできますから、コストを削減できます。整備士を熟練させるのにも好都合です。価格が安く、流通量が多いため、数も揃えやすいです。こうしたことが、2機種が選ばれる理由です。A320かB737のどちらかで機種を統一する航空会社が多いです。

乗務員のシフトが組みやすい

機種を揃えることで、パイロットや客室乗務員のシフトも組みやすくなります。乗務員は、機種ごとにライセンスを持っているので、機種が違えば乗務できません。詳しく書くと、客室乗務員は複数ライセンスを持って、日によって違う機種に乗ることができますが、パイロットは複数ライセンスを持っていても、事故防止のため違う機種に日替わりで乗ったりすることはありません。そのため、パイロットのシフトを組むときに、機種が統一されていたほうが都合が良いのです。

シフトが組みやすいということは、乗務員を遊ばせることなく効率的に乗務させることができます。また、スタンバイ要員も機種ごとですから、機種が一つならスタンバイ要員も効率的に配置できます。

さらに、訓練施設や訓練スタッフも、機種によって異なる部分があります。そのため、乗務員の訓練という側面からみても、機種は統一されていたほうが効率的なのです。

なぜ安くできるのか。次は、座席クラスの統一について解説します。

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