ジェットアジア・エアウェイズ(タイ)の口コミ・評判・感想
■ジェットアジア・エアウェイズー(JetAsia Airways、JF)
タイのチャーター便専門の格安航空会社LCC。2009年に設立され、2010年に運行免許を取得しています。2012年からは日本の旅行代理店 H.I.S.によるバンコク−成田のチャーター便を運航。2014年10月には、バンコク−成田を定期便化しました。ジェットスター・アジアと間違えやすいですが、全く別の会社です。
ジェットアジア・エアウェイズは、2014年の成田定期便就航を果たしましたが、2015年に運休。その後再開していません。日本ではギャランツアーが総代理店になり、各旅行会社にチケットを卸します。
ジェットアジアは、格安運賃ですがフルサービスキャリアなので、預け手荷物や持込手荷物は23kgまで無料で、機内食も無料です。格安ながら、レガシィキャリアを上回るフルサービスです。
ジェットアジア・エアウェイズの口コミ・評判・感想まとめ
- 最高のコストパフォーマンス。
- 機内食は往復ともバンコク搭載のもののよう。
- 機内食は普通に食べられる味。
- ドリンクは無料。アルコール類は有料。
- 機体が古い。
- シートピッチは狭い。リクライニングされると足を組めない。
- 機内の清潔さは今ひとつ。
- 成田のバンコクもバスによる搭乗。
- ・シートモニターは写らない。
- 荷物が23キロまで無料は嬉しい。
- 乗務員はとてもフレンドリーで好感度大。
- いろんな意味で手に汗握るフライト。
- 機材の故障箇所が多すぎ。
ジェットアジア・エアウェイズの運賃・料金制度
ジェットアジア・エアウェイズは、基本的にはフルサービスキャリアです。
機内食は無料です(1度のみ)。ビールは300円で販売しています。機内エンターテインメントはありません。
預け手荷物は23kgまでは無料です。オーバーした場合は1kgにつき10ドルです。機内持ち込み荷物は7kgまでで無料です。
ジェットアジア・エアウェイズの手数料
- 座席指定料金
- 片道2000円
- 機内持込手荷物(無料)
- 7kgまで無料
- 預け手荷物(無料)
- エグゼクティブエコノミークラス、エコノミークラスとも23㎏まで、無料
ジェットアジア・エアウェイズのマイレージ・サービス
ジェットアジア・エアウェイズーにはマイル登録制度(マイレージサービス)はありません。
ジェットアジア・エアウェイズの口コミ・評判・感想
ジェットアジア・エアウェイズは、2014年に成田空港に定期便で就航したものの、翌年に運休してしまいました。当時の利用者の声は、「とにかく安い」というのが圧倒的。H.I.S.のチャーター便では、目玉商品に用いられ、総額1万円以下で利用できることもありました。キャンペーンは例外としても、おおむね成田〜バンコク往復が総額5万円程度で購入できますので、大手航空会社に比べると数万円は安かったことになります。
ということで、価格に関しては批判する人はいません。ポイントは、それ以外の点です。
やはり話題にのぼるのが機材の古さ。2015年現在の保有機材はボーイング767-200が6機で、いずれも1980年代〜1990年代に初就航した機材。30年に届かんばかりの機齢となると、心配する人も多いようです。「内部はいちおうリニューアルされている。シートも革張り」との体験談がありますが、「リクライニングが壊れている」「読書灯がつかない」「機内はだいたい清潔だが、トイレはもう少しきちんとしたほうがいい」と、機材や設備には注文も寄せられています。
機内サービスは、機内食が無料ですが、毛布なども無料で利用できます。したがって、「LCC(ローコストキャリア)とは言えない」という意見も。これについては、「フルサービスでも激安で低コストだから、どう考えてもLCC」という結論が妥当でしょう。
機内食はチキンにヌードル、温野菜、パン、デザートなどで、選択可能。往路は食事1回ですが、復路は到着時にも軽食が出ます。味に関しては、「美味しくいただいた」という声と「不味くて残した」と両方の声がありました。機内食の積み込みはバンコクからで、成田での補給はないようです。
成田でもバンコクでもボーディングブリッジを使わないでバスでの搭乗です。
パイロットには日本人もいるようで、日本語のアナウンスもあります。客室乗務員はすべてタイ人です。したがってアナウンスは英語がメインで、日本語はわずかです。客室乗務員はフレンドリーで、接客に関しての評価はおおむね良好です。
機内エンターテインメントはありません。シートモニターはありますが、何も写りません。映画などもありません。
意外なメリットとしては「乗客は日本人とタイ人ばかり。どちらも騒がない国民性なので、団体がいなければ、機内は静か。隣に太った西洋人が座って窮屈な思いをする可能性も低い」とのことです。アメリカ系のバンコク線は安いですが、たしかに隣に西洋人が座っていることは多いです。ただ、機体への不安が多いからか、「着陸寸前はお通夜のよう。日本人は心配性だからか、機内の雰囲気が凍る」という冗談みたいな感想もありました。
スケジュールは、成田発が14時頃、バンコク発が深夜1時頃です。バンコクに夜着いて、成田には朝に着く運航で、日本人旅行者に使いやすいダイヤです。「遅延さえなければ、スケジュールは素晴らしい」との声があります。
座席数は機材によって異なりますが、成田〜バンコク線はボーイング767-200の235席仕様です。この機種としては標準的な配置で、とくに詰め込みではありません。座席に関しては「狭い」という声と「こんなもの」という声の両方があります。まあ、広くはないですね。
ジェットアジア・エアウェイズの総合評価
「コストパフォーマンス抜群」というのがジェットアジア・エアウェイズ。機体は古いし機内食もいまいちですが、これだけ安ければ文句はない、というのが大方の意見のようです。機内の清掃はムラがあるようで、「清潔」という人もいれば「汚い」という人もいて、オペレーションは安定していないようです。ただ、これも「値段を考えれば仕方ない」で済まされます。
要するに、値段が値段なので、「定刻通り安全に着けばいい」という客が多いので、その2点さえ守られれば、席が狭かろうと機体が古かろうとあまり文句をいう客は少ない、ということでしょう。
「バンコクまでバーゲンで往復3万円。これで文句を言うなら、飛行機なんて乗るな!」という声までありました。まあ、冷静に考えたらそうですね。
ジェットアジアは、機内食も手荷物も、ほぼフルサービスです。その意味では、コストを削減する余地はもう少しありそうですが、現段階でこれだけ安くしているので、十分、ということなのかもしれません。現状では「格安レガシーキャリア」とでも呼べる存在です。
※口コミ、評判は、当サイト関係者の乗車した印象や、実際に乗った人からの感想を集めたものです。公平を心がけていますが、主観が混じっていますので、ご了承下さい。